レコードの針を落とした瞬間

お気に入りの楽曲紹介や楽器、機材に関連する情報を発信する、音楽雑記ブログ。

Linda Ronstadt

最近は風が強くて洗濯物が飛ばされそうで怖いですね。。。

 

どうもリョウスケです。

 

今回は、60年代からの歌姫、Linda Ronstadtについて紹介していこうと思います。

リンダロンシュッタットは1946年アメリアリゾナ州に生まれました。

 

最初期の頃は、the stone ponyというフォークロックバンドを組んでデビューしています(1967年)。感情のコントロールが秀逸な歌唱力でその後、数多くのアルバムを出しては世間を驚かせていました(スタジオアルバムの数なんと28枚!)。

 

現在は、病気が原因で引退しています。しかし、この方のキャリアを相当のもので、デビューから約30年以上は精力的に活動していました。

 

自分はもちろん後追いで聴いていますが、最初に聴いたアルバムでビーンと来ましたね。最初期のthe stone pony時代の楽曲を集めたいわばベスト「Different Drum」です。

 

このアルバムは田舎チックなサウンドですが、どことなく懐かしさや、やさしさが感じられ、アメリカの田園風景が連想されます。前回のケイシーマスグレイブスの時の記事でも同じようなことを書きましたが、結局、自分はカントリーが好きなんだと思います笑。

 

Different Drum収録曲の一押し「Stoney End」

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公言はしてないと思いますが、superflyのヴォーカル越智さんも影響されてるのではないかなと思います。歌い方がちょっと似ていませんかね?

 

リンダロンシュタットはカントリーポップス出身ですが、全盛期はポップスやロックなども歌っていました。なんでも歌える器用な方だったみたいですね。一番驚いたのが、ジャズのスタンダードを歌ったアルバムまで作っていたこと。無限の可能性を秘めた方だったんだなあと思いましたね。

 

Helen Merrillが歌ったことで有名な「What's New」

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これは余談ですが、すごく綺麗な方ですよね。海外のたぬき顔グランプリがあったら上位総なめだと思います。はい。

 

~おすすめアルバム~

Different Drum

Different Drum

  • 発売日: 2009/02/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

森山直太朗2ndミニアルバム「いくつもの川を越えて生まれた言葉たち」レビュー

ついこの間まで寒かったのに、先週から今週にかけて夏日になったりならなかったり。気候も上がったり下がったり大忙しですね。

 

どうもリョウスケです。

 

今回は心休まる温かな森山直太朗のミニアルバム「いくつもの川を越えて生まれた言葉たち」の紹介をしたいと思います。

みなさんご存じ森山直太朗は2002年にデビューしたシンガーソングライターです。作詞作曲は御徒町凧という方と共作することが多いみたいですね。

代表曲は「さくら」「生きとし生ける物へ」などがあります。

 

今回紹介するアルバムはメジャーデビューしてから2枚目のミニアルバムです。

 

初期の森山直太朗は音数が少なく、とても落ち着いた曲が多くて、個人的に大好きです。寝るときや、夕暮れ時に聴くと魂が抜けたように聴き入ってしまいます。本アルバムも静かで、癒されると思います。

 

 ~全トラック一文解説~

 

#1. 風唄

イントロは優しいメロディーで始まり、サビになるといきなり壮大な楽曲に変化する楽曲。森山直太朗の歌詞はとても日本っぽく、外国語に訳そうと思ってもニュアンスが伝えにくいですね。日本人のための楽曲だと思います。

 

#2. 約束

 アコギ一本と声のみで表現している優しい楽曲。歌詞は、昔付き合っていた人とお別れをしたというテーマの失恋ソングなのかなと自分は解釈しています。悲しいですが勇気をもらえる歌ですね。

 

#3. 恋

#2とは打って変わって、バンドサウンドから始まる楽曲。#2と関係のありそうな歌詞で続けて聴くと一つの物語を描いているように感じます。

 

#4. マリア

名前から宗教歌なのかと思いましたがそういうことではなく。主人公がとても想っている人をイエスの母「マリア」に置き換えて歌っているようですね。信者がマリアを崇めるように、主人公もその方を神々しく、大切な存在だと思っていたのでしょうか(お別れした時はみんなそう思いますよね)。

 

#5. 夏の終わり

本アルバムで唯一シングルカットで発表された楽曲。この曲も別れをテーマにした曲ですが、これまでの恋愛などの「別れ」とは違う気がします。作詞した本人たちもこの楽曲を反戦歌だと言っているみたいなので...テーマ的にご想像通りだと思います。「夏」というのも終戦を思わせるキーワードですからね。

それにしても、この楽曲の歌詞は完成度が高く、美しい日本語が多用されています。特に1、2番のAメロ部分。どうしたらこんな言葉が生み出されるのでしょうか。俳人さながらです。

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※PVとアルバムに収録されている楽曲では、アレンジが異なります。

 

#6. 土曜日の嘘

個人的にこのアルバムの中で一番好きなトラック。終始つけっぱなしのメトロノームのカチカチという音が印象的です。歌詞も最後のトラックにふさわしい、悲しい別れのようなニュアンス。とても癒される楽曲です。

 

いくつもの川を越えて生まれた言葉たち

いくつもの川を越えて生まれた言葉たち

  • アーティスト:森山直太朗
  • 発売日: 2003/06/18
  • メディア: CD
 

 

アルバム全体を通して

 「いくつもの川を越えて生まれた言葉たち」というタイトルのアルバムですが、いくつものテーマが集まり、そこで楽曲や言葉で表現されているという意味でつけたのですかね。川下は違えど、元をたどればおおもとのテーマは「別れ」なのでしょうか。「川」という表現がうまいですね。

この楽曲たちは歌詞がとても美しいので、歌詞カードのあるCDで持っておきたいレベルのアルバムです。「夏の終わり」に引っ張られていますが、晩夏の夕暮れ、縁側で聴きたくなる楽曲たちです。

 

※上記歌詞については個人的な見解が強いため、すべてをうのみにせず、個々で感じたまま解釈するといいです。

初心者におすすめできるヘヴィメタル

みなさん自粛中、元気にやっているでしょうか。家にずっといると少なからずストレスが溜まると思います。

 

そんなときは音楽を聴いて、時には盛り上がったり、時には落ち着いてリラックスして過ごすと良いと思います。

 

どうもリョウスケです。

 

今回は、音楽ジャンルの中でも激しい部類のジャンル、ヘヴィメタルについて、初めて聴く方向けに楽曲の紹介をしていこうと思います。

 

個人的に好きなアーティストの楽曲を紹介するので、王道からは外れるかもしれませんが、聴きやすい楽曲を集めましたので是非楽しんでいただけたらと思います。

 

 

Bullet For My Valentine

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一組目はブレットフォーマイバレンタインです。

このアーティストは2000年以降に現れた新しい世代のメタルバンドです。ザクザクとしたギターのサウンド、発声方法としてはポストハードコアバンドがよく使用するシャウトに近い歌い方でメタルを演奏します。当時としては斬新でした。今でもそのサウンドが確立していて聴いていて気持ちがよいです。

 

おすすめのアルバムは「Scream Aim Fire」です。

このジャケット写真、レンタルショップやCDショップでよく見かけますよね。そうなんです、すごく有名なんです。

自分が最初聞いたときの印象は、新しいメタルでこんなに聴きやすいクールなアルバムははじめてだ!っと声を漏らしてしまったほど。そのころスクリームは少し苦手だったのですが、このアルバムは全部がスクリームではなく、要所要所に入っていて、しかもスクリームの声が綺麗なんですね。3曲目を聴いた時点で虜になりましたね(ちなみに上にあげた楽曲は3曲目)。

 

はじめてメタルを聴く方におすすめのアルバムです。

 

Avenged Sevenfold

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二組目はアベンジドセブンフォールドです。

一組目のBFMV(ブレットフォーマイバレンタイン)のライバルといっても過言ではないバンドです。こちらのアーティストのサウンドは王道のメタルサウンドです(系統的にはIRON MAIDEN)。パンチのあるヴォーカルツインギターがきれいに絡み合い、比較的クラシックなギターサウンドをかき鳴らしています。

 

おすすめのアルバムは「City of Evil」です。

 一曲目から疾走感のあるロディックなサビが気持ちよいですね。今は亡きレブという方がドラムを叩いているのですが、タムの音がすごく面白いんですよね。ポコポコしてて。なんだっけな、ピッコロとかいうスネアだったかな。キャラ立ちしていていいですよね。もう聴けないのは残念ですけど。

それと楽曲とは関係ないんですけど、CDジャケットが遊戯王のトラップカードみたいでかっこいいですよね笑。メタルのジャケットってダサいの多いんですけど、これはなかなかいいですね。

 

STONE SOUR

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三組目はいかつい兄ちゃんがボーカルを取るストーンサワーというバンドです。

ちょっと王道とは外れますが、とても聴きやすくてかっこいいです!ボーカルのコリーテイラーはslipknotという覆面を被ったバンドでも活躍しています。どちらかというと、こっちのストーンサワーのがサイドプロジェクトですが、そんなことを思わせない熱気と本気度が伝わってきますね。

 

おすすめのアルバムは「House of Gold & Bones – Part 1」です。

本アルバムはコンセプトアルバム(一貫したテーマを持つアルバム)で、part2というアルバムも存在します。

ド頭から各トラックへ変わっても音が続いている感じがたまらないですね。特に一曲目から二曲目のつながりは最高ですね。自分はいつもその二曲を一曲として聴いてます。ハードなアルバムでお約束のバラード調も含まれているので、とてもバラエティに富んだアルバムではないでしょうか。ちなみにslipknotほどシャウトは目立たないので、苦手な人も安心して聴けると思います。

 

最後に

どんな音楽ジャンルでも一歩踏み込んでみると意外にも大好きになったりします。また、今は好きになれなくても、2年後、3年後には好きになっているかもしれない、なんてことも。音楽において他者へ強要することはご法度ですが、「こんな音楽もあるんだよ」という認識で見ていただければ幸いです(本ブログ全部そうか笑)。

音楽の旅は果てしないです。それはプレーヤーもリスナーも同じです。個人個人でペースは違えど、楽しんで旅していきましょう。

今、最もメジャーなカントリー歌手、Kacey Musgraves

 

自宅にいると料理することが多くなるのはいいのですが、料理の種類が尽きて、メニューに困ってしまいますね。

 

どうもリョウスケです。

 

今回はここ数年、勢いのあるカントリーポップスの歌姫、Kacey Musgravesを紹介します。

 

ケイシーマスグレイブスはテキサス州出身で2000年から活動していました(なんと当時は12歳!)。

 

この方は小さい頃から作曲活動をしていたみたいで、メジャーへの願望が根強く付いていたのではないかと思います。

 

百聞は一聴にしかず、1stアルバム収録のリードトラック、「Merry Go Round」を聴いてみてください。

 

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どうでしょうこのノスタルジーを感じさせる絵と楽曲。日本人には、カントリーは馴染みがありませんが、この曲を聴くと、田舎に帰ったような、懐かしさ溢れる感覚が呼び覚まされます(歌詞とは全く関係ありませんが)。

 

歌詞を簡単に解説すると

地元で、平凡でほぼ決められた将来を半ば強要させる風習や習慣を強烈に皮肉った歌です。彼女的には「こんな平凡で決められたレールの上で生活なんてしたくない。もっと自由に生きたい。」と思っていたのではないでしょうか。この原動力がのちにグラミー賞に受賞されるまでに至ったわけですが。

 

☆☆☆おすすめアルバム 1st 「Same Trailer Different Park」☆☆☆

~全トラック一文解説~

 

#1. Silver Lining

 アルバムの1曲目。少しもの悲しさが漂う雰囲気になっている。

 

#2. My House

 とても軽快でカントリー色の強い楽曲。

 

#3. Merry Go Round

 冒頭で紹介したので詳細は割愛。本アルバムのリードトラック。

 

#4. Dandelion

 ダークなイントロから美しいメロディーラインへと展開する。個人的にこのアルバムの中で一番メロディーラインが綺麗だと思います。

 

#5. Blowin' Smoke

 本アルバムの中では、唯一パンチのある攻撃的な曲。クールでかっこいい。

 

#6. I Miss You

 間奏部分のリバーブの効いたエレキの音がとても印象的。

 

#7. Step Off

 スティールパンの音が気持ちよい。一緒に「Step off」と歌いたくなる曲。

 

#8. Back On The Map

 少しだけ都会感のある落ち着いたポップソング。

 

#9. Keep It To Yourself

 深いリバーブの効いたスライドギターがもの悲しさを演出。

 

#10. Stupit

 リズム感のあるライブで盛り上がりそうな楽曲。少し荒々しいのでブルースが感じられる。

 

#11. Follow Your Arrow

 もう一つのリードトラック。このアルバムを1曲にまとめたようなおいしい曲。

 

#12. It is What It Is

 ラストを飾るゆったりとしたバラードな曲。夕暮れの田舎の風景を思い浮かべます。

 

とてもカントリー色の強いアルバムに仕上がっています。聴いていると子供のころに戻ったような懐かしい記憶を呼び起こされます。とてもリラックスできる曲が多いのでぜひ聴いてみてください。

今ならAmazon Prime会員で聴けます。

 

Same Trailer Different Park

Same Trailer Different Park

  • 発売日: 2014/01/31
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

今後の期待

個人的には、テイラースウィフトのように、最初はカントリーだったのに方向転換して、ポップス一筋になることだけは避けていただきたいですね。2nd、4thアルバムにかけてポップス曲が増えていってますが…

 

是非ともカントリーポップスで勝負してほしい願望があります。

今流行りの遠隔セッションソフト「NETDUETTO β2」を使ってみた結果

 

どうもリョウスケです。

 

コロナが流行り始めて、バンドマンなど演奏家たちは活動をストップせざるを得なくなりました。かく言う私も、セッションサークルに行ってたのですが、もちろんそのサークルも活動停止。メンバーの一人からこんなソフトやってみない?と誘われやってみました。

 

NETDUETTO β2

 

これは、お家にいても遠隔で楽器演奏のセッションが行えるソフトだそうで。

なんでもYAMAHAが開発しているものらしく、信頼性は高いです。

 

ですが、遠隔の通信となると、音の遅延や音質が気になりますよね。

 

今回はこのソフトを使用した感想を綴っていこうと思います。

 

 

インストール方法や使い方は下記公式HPに詳しく解説してありますので、本記事では割愛します。

※2020年6月頃に「SYNCROOM」という名前に更新されるそうです。NETDUETTOは2020年秋頃にサービスを中止するそうです。

www.netduetto.net

 

参加可能楽

基本的にPCで通信するので、楽器とPCをつなぐ、オーディオインターフェイスが必要です。自分はオリジナルバンドを組んでた時代に、共有で購入したZOOMのR16というMTR兼オーディオインターフェイスを使い、エレキギターで参加しました。

他にも、キーボードやベース、マイクにつなげて様々な楽器で参加できます。

ちなみにオーディオインターフェースを使わずに、PC内蔵マイクで、ヴォーカルやアコースティックギターで演奏も可能です(集合住宅で演奏する場合は壁ドンに気を付けて)。

 

接続問題

まず最初に、個々の接続問題がありました。

自分はちゃんと音が鳴り、大丈夫だったのですが、ほかのメンバーは、そもそも音がでないとか、ノイズやハウリングがすごい、音が小さいという現象が起きました。多分、ソフトの影響というより、個々のセッティングや機材トラブルが多いのかなと思いました。

バイスの設定とか、DAWを使ったことがないと苦戦するのかな...?ノイズやハウリングの対処法はわかりませんが...。

 

実際に演奏してみて...

自分の参加した時、メンバーの担当楽器は、エレキギター、アコギ、キーボード、ベースでした。

 

実際に使用してみた思いを下記メリット、デメリットであげます。

 

メリット

  • 自宅で簡単に人とセッションができる
  • インストールや操作方法が単純で簡単
  • 遅延が少ない(?)

 

デメリット

  • 人数が多いと音がごちゃごちゃして個々のフレーズが聴きとりずらい
  • 自分の演奏が相手方にどう聞こえているのかわからない(遅延やノイズ)。
  • 相手の顔を見て演奏ができないのでやりずらい(テレビ電話併用で改善?)。
  • 機材関係が必要になるので敷居が若干高い。

 

音出ししてみましたが、大きな遅延もなく、音合わせはできるという結果でした。リズム系の楽器参加者がいなかったので、合わせることは難しかったのですが、キーボードのリズムマシンを使ったのでうまくまとまることができました。

 

音色に関しては、個々の機材事情もありますので、何とも言えませんが、エレキギターの場合は、宅録で使用するようなアンシュミ(アンプシュミレーター)があると自分の好きな音が出せていいと思います(NETDUETTO β2にはアンシュミ機能はありません)。

 

実際のセッションでも同じですが、人数が多ければ多いほど、音が埋もれます。ましてや遠隔通信ともなると、音データ送受信の速さを確保するため、一部周波数帯域をカットしているっぽいので、音がぶつかり合います。個々の楽器のパン振りができますが限界があります。以上の結果から3~4人がベストだと思います。

 

最後に

まだ自分は一回しかやってないので何とも言えませんが、個々の音作り(音のすみ分け)や、テレビ電話の併用など、小さなことに気を配るだけで、快適さがグッと上がると思います。ここまでデメリットを羅列しまくってきましたが、NETDUETTO β2はまだ開発段階なので、「SYNCROOM」にアップデートされてどうなるのか楽しみです。

何よりも、このような状況で、早急に開発に取り組んでくださっているYAMAHA、研究員の方に感謝です。

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