レコードの針を落とした瞬間

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戦前に作られた歌謡曲「蘇州夜曲」

ここのところ、なぜか自分の中で戦争ドラマや映画にハマっています。

 

どうもリョウスケです。

 

今回、ご紹介する楽曲は古く懐かしい戦前の曲「蘇州夜曲」です。

 

なぜ、いきなりこんなに古い楽曲を持ち出したかというと...

 

最近プライムであるドラマを見ました。

 

「妻と飛んだ特攻兵」という戦争が舞台の物語です。

簡単にあらすじを紹介します。

物語の舞台は、満州 大虎山の飛行隊本部。終戦後、ソ連満州を侵略してくるのを食い止めるべく、満州にいた日本人を一人でも多く助けるべく、特攻した兵士の物語です。(キャスト:成宮寛貴堀北真希ほか)

終戦後、北方領土最北端の占守島にてソ連兵が侵攻した来るのを防いだ戦いは有名ですが、満州でも同じようなことがあったみたいですね。しかも特攻で。

 

話は戻りますが、この劇中に主人公(成宮寛貴)がハーモニカで吹いた楽曲が「蘇州夜曲」です。

 

とても耳に残る旋律で古臭さのない儚いメロディーが魅力的です。

もともとは1940年公開の「志那の夜」という日本映画の劇中歌だったみたいですね。歌は李香蘭という方。

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今までにもたくさんのアーティストにカバーされてきた名曲です。

例えば、一青窈&松浦亜弥

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夏川りみ

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また、昔の楽曲は歌詞が文学的なものが多い印象ですが、この曲もそうで、言い回しが短歌、俳句などに近い感じがします。

君がみ胸に 抱かれて聞くは

夢の船唄 鳥の歌

水の蘇州の 花散る春を

惜しむか 柳がすすり泣く

 

作詞:西条 八十 / 作曲:服部 良一

 なんと美しい言葉たちでしょうか。日本語の魅力を伝える楽曲のひとつですね。