レコードの針を落とした瞬間

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今流行りの遠隔セッションソフト「NETDUETTO β2」を使ってみた結果

 

どうもリョウスケです。

 

コロナが流行り始めて、バンドマンなど演奏家たちは活動をストップせざるを得なくなりました。かく言う私も、セッションサークルに行ってたのですが、もちろんそのサークルも活動停止。メンバーの一人からこんなソフトやってみない?と誘われやってみました。

 

NETDUETTO β2

 

これは、お家にいても遠隔で楽器演奏のセッションが行えるソフトだそうで。

なんでもYAMAHAが開発しているものらしく、信頼性は高いです。

 

ですが、遠隔の通信となると、音の遅延や音質が気になりますよね。

 

今回はこのソフトを使用した感想を綴っていこうと思います。

 

 

インストール方法や使い方は下記公式HPに詳しく解説してありますので、本記事では割愛します。

※2020年6月頃に「SYNCROOM」という名前に更新されるそうです。NETDUETTOは2020年秋頃にサービスを中止するそうです。

www.netduetto.net

 

参加可能楽

基本的にPCで通信するので、楽器とPCをつなぐ、オーディオインターフェイスが必要です。自分はオリジナルバンドを組んでた時代に、共有で購入したZOOMのR16というMTR兼オーディオインターフェイスを使い、エレキギターで参加しました。

他にも、キーボードやベース、マイクにつなげて様々な楽器で参加できます。

ちなみにオーディオインターフェースを使わずに、PC内蔵マイクで、ヴォーカルやアコースティックギターで演奏も可能です(集合住宅で演奏する場合は壁ドンに気を付けて)。

 

接続問題

まず最初に、個々の接続問題がありました。

自分はちゃんと音が鳴り、大丈夫だったのですが、ほかのメンバーは、そもそも音がでないとか、ノイズやハウリングがすごい、音が小さいという現象が起きました。多分、ソフトの影響というより、個々のセッティングや機材トラブルが多いのかなと思いました。

バイスの設定とか、DAWを使ったことがないと苦戦するのかな...?ノイズやハウリングの対処法はわかりませんが...。

 

実際に演奏してみて...

自分の参加した時、メンバーの担当楽器は、エレキギター、アコギ、キーボード、ベースでした。

 

実際に使用してみた思いを下記メリット、デメリットであげます。

 

メリット

  • 自宅で簡単に人とセッションができる
  • インストールや操作方法が単純で簡単
  • 遅延が少ない(?)

 

デメリット

  • 人数が多いと音がごちゃごちゃして個々のフレーズが聴きとりずらい
  • 自分の演奏が相手方にどう聞こえているのかわからない(遅延やノイズ)。
  • 相手の顔を見て演奏ができないのでやりずらい(テレビ電話併用で改善?)。
  • 機材関係が必要になるので敷居が若干高い。

 

音出ししてみましたが、大きな遅延もなく、音合わせはできるという結果でした。リズム系の楽器参加者がいなかったので、合わせることは難しかったのですが、キーボードのリズムマシンを使ったのでうまくまとまることができました。

 

音色に関しては、個々の機材事情もありますので、何とも言えませんが、エレキギターの場合は、宅録で使用するようなアンシュミ(アンプシュミレーター)があると自分の好きな音が出せていいと思います(NETDUETTO β2にはアンシュミ機能はありません)。

 

実際のセッションでも同じですが、人数が多ければ多いほど、音が埋もれます。ましてや遠隔通信ともなると、音データ送受信の速さを確保するため、一部周波数帯域をカットしているっぽいので、音がぶつかり合います。個々の楽器のパン振りができますが限界があります。以上の結果から3~4人がベストだと思います。

 

最後に

まだ自分は一回しかやってないので何とも言えませんが、個々の音作り(音のすみ分け)や、テレビ電話の併用など、小さなことに気を配るだけで、快適さがグッと上がると思います。ここまでデメリットを羅列しまくってきましたが、NETDUETTO β2はまだ開発段階なので、「SYNCROOM」にアップデートされてどうなるのか楽しみです。

何よりも、このような状況で、早急に開発に取り組んでくださっているYAMAHA、研究員の方に感謝です。

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