レコードの針を落とした瞬間

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日本のロックを開花させたTWISTというバンド

 

在宅勤務がトレンドワードになりそうな今日この頃。みなさん元気に過ごせているでしょうか。

 

どうもリョウスケです。

 

 今日は昔、日本で人気を博した伝説的なバンドを紹介します。世良公則率いるそのバンドの名は「TWIST」。

 

 

1970年後期、海外ではハードロック全盛期。イーグルスやクイーンが活躍していた時代でした。そのころ日本では、独自のメロディーが印象的な歌謡曲がチャートを独占していました。日本人がロックをやっても商業的に成功しないと誰もが思っていた時代でもあります(もちろんチャート外で活躍していたロックバンドはありますが)。

 

そこに流星のごとく登場したのが世良公則&ツイストです(のちにツイストに改名)。お茶の間にギターをかき鳴らしロックで音楽を表現してみせたはじめてのバンドといっても過言ではありません。

 

 

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日本独自の歌謡的なメロディーを残しつつ、音はバリバリのロックサウンド。歌詞は昭和的なにおいが感じられますが、とてもストレートで男の気持ち、女の気持ちを歌っています。

 

ボーカルの世良さんについていえば、声は天性のものですが、少なからず歌い方やしぐさは、本当にロックンロールの影響を受けており、とても努力されている方だと思います(フェイセズの影響が強い?)。

 

また世良さんは、バンドという形態にすごくこだわりが強く、TVの音楽番組でパーフォーマンスをする際に、ボーカルだけ映すことに苛立ちを覚えていたそうです。レコード会社は世良さんをアイドル的に売りたかったのではないでしょうか。ボーカルだけ目立つことに不満を持っていたことで、関係者とモメたこともあったとか。なのでデビュー時のバンド名「世良公則&ツイスト」という名前も気が進まなかったのではないでしょうか。2ndアルバム以降は「ツイスト」になっていますしね。

 

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ツイストは自身のロックンロールという信念を曲げることなく、1981年に解散しました(活動期間約4年)。活動期間が短く、解散時期が早かったこともあり、メディアでは過小評価されたイメージがあります。

ですが、今現代にこのような骨太ロックを演奏しているバンドはいるでしょうか。トレンドはしばし時代に左右されますが、それでも、ツイストは私の知る限り、日本で一番のロックンロールバンドだと思います。

 

さて、ではツイストを聴いたことがなくて、何から聴けばいいかわからないという方へ、まずはベストを聴くといいと思います(本記事冒頭のジャケット画像のやつ)。そしてさらに気に入った方は下記のライブ音源を聴くといいと思います。ロックバンドの醍醐味はライブなので。